【解答速報】税理士試験お疲れさまでした!自己採点までが税理士試験
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税理士試験に合格するための勉強方法!スケジュール別・理論と計算にわけて詳しく解説

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税理士試験に合格するためにどのような勉強をすればいいか悩んでいる方は多いと思います。
とくに、仕事や育児・介護などで勉強時間の確保がむずかしい方は、効率的に勉強を進めていきたいですよね。

今回は、税理士試験の1年間の勉強法をスケジュール別・理論と計算にわけて詳しく解説していきます。

この記事を読んでいただければ、1年間どのように勉強していけばいいかが分かります。

時期理論計算
基礎期
(9~12月)
● 講義で習う理論を1~3題/週 暗記
●【覚えては忘れる】を繰り返すことを心得る
● 個別問題を何度も反復
● 勉強を習慣化
応用期
(1~4月)
● スキマ時間で理論暗記を進める
● 徐々に記憶に定着してくるはず
● 総合問題を何度も反復
● 苦手な論点は個別問題を解き、知識補強
直前期
(5~7月)
● 1週間ですべての理論をまわせるようにする
● アウトプットの練習も忘れずに
● 答練や模試を中心に徹底的に反復
あくまでも目安です

税理士試験を勉強するにあたって知っておいてほしい心構え10箇条もお伝えします。

税理士試験の心構え10箇条

  1. 税理士試験は長期戦です
  2. 【継続は力なり】最後まであきらめない方が合格をつかみ取ります
  3. 勉強時間をたくさん確保しましょう
  4. 勉強の成績は成長曲線を描きます【習慣の複利】
  5. インプットよりアウトプットを重視してください
  6. 理論暗記は【覚えては忘れる】を繰り返す
  7. 何度も何度も何度も反復
  8. ほかの人が正解する問題は確実に正解しましょう
  9. まわりの方の協力が必要です
  10. 体調管理は大切です

税理士試験挑戦の1年間のスケジュール

税理士試験は、毎年8月上旬に実施されています。
2025年度(第75回)は、8月5日(火)~8月7日(木)の平日3日間で行われます。

試験日試験科目着席時刻試験時間
令和7(2025)年8月5日(火)簿記論8:459:00~11:00
財務諸表論12:1512:30~14:30
消費税法または酒税法15:1515:30~17:30
令和7(2025)年8月6日(水)法人税法8:459:00~11:00
相続税法11:4512:00~14:00
所得税法14:4515:00~17:00
令和7(2025)年8月7日(木)国税徴収法8:459:00~11:00
固定資産税11:4512:00~14:00
住民税または事業税14:4515:00~17:00
国税庁HPより引用

8月の税理士試験をゴールとして、以下のようなスケジュールで税理士試験の勉強を進めていきます。

税理士試験1年間のスケジュール
  • X0年9月
    各専門学校の税理士講座開講

    X0年8月に受験をしていない方は、5~7月開講の講義もあります(善は急げ)

  • X0年11月
    (合格発表)

    3ヶ月前の税理士試験の合格発表

  • 年末年始
    大事なまとまった勉強時間
  • X1年4月
    税理士試験申込
  • GW
    大事なまとまった勉強時間

  • X1年6月
    公開模試

    受験票が順次発送
    試験当日の準備を

  • X1年8月
    税理士試験

    翌年の戦略を考える
    就職・転職活動

  • X1年11月
    運命の合格発表

こちらの記事でくわしく解説

税理士試験の勉強で知っておいてほしい心構え10箇条

税理士試験は、1年に1回しかない試験で、かつ何年もかけて5科目合格を目指す国家試験です。

税理士試験については、こちらの記事でくわしく解説

長期間の資格勉強に合格するためには【諦めないド根性】が必要です。
諦めないことは、かんたんそうで難しい。

とくに、右も左もわからない中で勉強をしていると自分のしているやり方が正しいかどうかわからなくなってしまいます。
税理士試験の勉強を始めるにあたって、知っておいてほしい心構え10箇条をご紹介します。

税理士試験の心構え10箇条

  1. 税理士試験は長期戦です
  2. 【継続は力なり】最後まであきらめない方が合格をつかみ取ります
  3. 勉強時間をたくさん確保しましょう
  4. 勉強の成績は成長曲線を描きます【習慣の複利】
  5. インプットよりアウトプットを重視してください
  6. 理論暗記は【覚えては忘れる】を繰り返す
  7. 何度も何度も何度も反復
  8. ほかの人が正解する問題は確実に正解しましょう
  9. まわりの方の協力が必要です
  10. 体調管理は大切です

1.税理士試験は長期戦です

税理士試験は長期戦

税理士試験に合格するためには、5~10年の勉強期間が必要です。
2~3年で合格する猛者や独学で合格してしまう天才もいらっしゃいますが度外視しましょう。

一部の天才の学習方法を吸収して、真似をすることは非常に大切ですが、一般的な方は5~10年勉強する覚悟をもって税理士試験に挑戦してください。

長期間に及ぶ勉強となるので、モチベーションの維持も必要になってきます。
ご自身が税理士を目指す理由を明確にしたり、勉強を楽しんだりすることで、つらい期間を乗り切りましょう。

2.【継続は力なり】最後まであきらめない方が合格をつかみ取ります

継続は力なり

税理士試験は、長期戦の国家試験です。
継続する力がある方にとって有利です。

10年以上かかってでも税理士試験に合格すれば、税理士試験を途中で諦めてしまった方とは大きな差が生まれます。

惰性で勉強を続けても合格することはできませんが、1年ごとに「合格のためになにが足りなかったのか?」を考えることで1歩ずつ合格に近づいていきます。
短期間で合格できれば最高ですが、何年かかってでも合格してしまえば、一生モノの資格となります。

【根性の使い手】になって、合格まで諦めずに勉強を続けてください。

3.勉強時間をたくさん確保しましょう

勉強時間は
なんぼあってもええですからねぇ

効率的な勉強も大切ですが、税理士試験に合格するためには勉強時間の確保ができなければ合格にはたどり着けません。

TACが公開している勉強時間の目安は、以下のとおりです。

科目勉強時間の目安(h/科目)
法人税法・所得税法600
簿記論・財務諸表論・相続税法450
消費税法350
固定資産税250
事業税・住民税200
酒税・国税徴収法150
TAC HPより引用

この表には、理論暗記の時間は含まれていません。(暗記にかかる時間は、個人による差が大きいため)
理論科目がある科目については、倍の時間がかかることを想定してください。
目安の勉強時間を確保できるかを今一度確認してみてください。

もし、勉強時間の確保がむずかしい方は、1年を超えての合格を目指しましょう。
少しずつでも毎日勉強を続けていれば必ず合格できます。

4.勉強の成績は成長曲線を描きます【習慣の複利】

習慣の複利
毎日1% → 1年後に37倍

税理士試験の勉強を始めた当初は、理解度も成績も低いので楽しくないものです。
勉強の進みも遅く、このままで合格できるか不安に思うこともあると思います。

しかし、何事も毎日続けることで複利の効果で大きく成長していきます。
例にもれず勉強でも複利の効果をえることができます。

毎日の努力を積み重ねることで、大きく飛躍するときが訪れます。
今日のあなたが昨日のあなたより1%成長していれば、1年後には37倍になります。

ただし、一つ注意点があります。
努力の方向を間違えないでください。
税理士試験に合格するための努力を続けていきましょう。

5.インプットよりアウトプットを重視してください

インプット < アウトプット

テキストを完璧に理解してから問題を解かないでください。
勉強時間は限られているので、効率的に実力を向上させる必要があります。

テキストを一通り読んだら、問題を何度も解きましょう。
問題を何度も解き体になじむと、テキストの内容も理解しやすくなります。

試験が近づくにつれてアウトプットの比重を大きくしていくことを意識しながら勉強を進めてください。

6.理論暗記は【覚えては忘れる】を繰り返す

理論暗記は【覚えては忘れる】

理論暗記は、税理士受験生をもっとも苦しめる勉強です。
理論暗記を大成させることができれば、税理士試験の合格に大きく近づきます。

ただし、理論暗記は一朝一夕で記憶には定着しません。
すぐに覚えることができないことを理解したうえで理論暗記を進めてください。
1日で記憶には定着できないことを知っているだけで、少し気持ちが楽になります。

毎日の積み重ねで記憶が定着してくので、理論は毎日勉強しましょう。

7.何度も何度も何度も反復

反復!!!

理論・計算に限らず、反復は記憶の定着や成績の向上に大きく貢献します。
反復の回数を増やすためには、毎回【書いて】勉強してはいけません。

何度も反復するための工夫として、以下の2つが挙げられます。

  • 計算問題は、電卓を叩くだけで解く
  • 理論暗記は、暗唱や音読・タイピングなど自分に合った方法で覚えていく

言わずもがな一度も書かずに税理士試験に臨むと悲惨な目にあうので、定期的に書いて解答を作成する練習もしてください。

8.ほかの人が正解する問題は確実に正解しましょう

【相対評価】
正答率高い問題は確実に正解する

税理士試験は、相対評価の国家試験です。
合格基準点は60点ですが、一定の合格率となるように傾斜配点が行われています。

正答率の高い問題は、点数の比重が大きく、正答率の低い問題は点数の比重が少ないです。
つまり、ほかの受験生が正解する問題は、あなたも正解しなければいけません。

当たり前のことを当たり前にこなす能力が試されます。
そのためにも基礎的な問題は反復して、確実に正解できる実力を養いましょう。

9.まわりの方の協力が必要です

まわりの方に助けてもらおう

あなたはたくさん勉強しなければいけません。
しかし、生活するためにはお金が必要ですし、家事もしなければいけません。
育児や介護をされている方もいらっしゃいます。

できるだけ勉強時間を確保・捻出するために、ご自身がおこなっていることをほかの方にお願いできないか検討しましょう。

あなたの税理士試験の挑戦を応援してくれている方もいらっしゃいます。
勉強できることに感謝をして、税理士試験が終わればお礼を伝えてください。

10.体調管理は、大切です

体調は万全に

勉強をたくさんすると休む時間がなくなります。
一定の睡眠時間は保ってください。
記憶力や集中力に大きく影響します。

体調を崩してしまえば、勉強どころではありません。

1分1秒も無駄にはできませんが、睡眠や少しの休憩は勉強の一部だと考えてください。

税理士試験の勉強時間

税理士試験では、各科目の勉強の目安時間があります。
TACが公表している勉強時間の目安をご覧ください。

科目勉強時間の目安(h/科目)
法人税法・所得税法600
簿記論・財務諸表論・相続税法450
消費税法350
固定資産税250
事業税・住民税200
酒税・国税徴収法150
TAC HPより引用

表では、理論暗記に要する勉強時間は含まれていないので、理論暗記がある科目は倍の時間がかかると考えてください。

今回は、簿記論と法人税法で勉強時間を例に挙げます。

前提
  • 8月上旬が試験のため、勉強日数は334日(365日-31日)で計算(祝日は考慮外)
    • 平日239日(勉強日数334日×5/7)
    • 休日95日(勉強日数334日×2/7)
  • それぞれの科目の目標の勉強時間は以下のとおり
    • 簿記論:450時間(理論なし)
    • 法人税法:1,200時間(600時間×2)
  • 想定パターンは、4パターン
    1. 毎日同じ時間を勉強できる方
    2. 土日だけ勉強時間を増やせる方
    3. 平日だけ勉強できる方
    4. 土日だけ勉強できる方(非推奨)
パターン簿記論(450時間)法人税法(1,200時間)
平日休日平日休日
11時間20分/日
450時間÷334日=1.34…
3時間30分/日
1,200時間÷334日=3.59…
21時間/日
1時間×239日=239時間
2時間10分/日
(450時間-239時間)÷95日=2.22…
2時間/日
2時間×239日=478時間
7時間40分/日
(1,200時間-478時間)÷95日=7.6
31時間50分/日
450時間÷239日=1.88…
5時間/日
1,200時間÷239日=5.02…
44時間40分/日
450時間÷95日=4.73…
12時間40分/日
1,200時間÷95日=12.63…
あくまで目安の勉強時間なので、表の勉強時間を勉強したから合格できるというわけではないのでご留意ください。

ご自身の生活で、表の勉強の時間は確保できそうですか?
パターン4のように、平日は忙しすぎて休日にまとめて勉強をしたいという方もいらっしゃるかと思いますが、そういう方には税理士試験の挑戦はおすすすめできません。

勉強は習慣化することが大切です。
休日に勉強時間を確保しても、勉強が習慣化できず記憶の定着もむずかしいです。
平日に忙しすぎる方は、スキマ時間で勉強ができないかや生活を見直すことができないか検討してみてください。

通勤・通学などのスキマ時間をフル活用してください

税理士試験の勉強に必須なアイテム2選

いよいよ税理士試験の勉強を開始していきます。

勉強するにあたって必須アイテムが2つ。

  • ボールペン
  • 電卓

この2つが税理士試験を闘っていく相棒となるので、あなたにぴったりのボールペンと電卓を購入してください。
以下、私の税理士試験の相棒であり、現在も愛用しているボールペンと電卓です。

ボールペン

税理士試験で使用するボールペンには下記の要件があります。

要件
  • 黒または青インクのボールペン
  • フリクションなどの消せるボールペンはNG

私が、税理士試験で愛用していたイチ推しボールペンは、ZEBRA社の【SARASA CLIP】(0.5mmの黒)です。
SARASA CLIP】の魅力はこちら。

  • 書き心地がよく、さらさらと答案作成できる
  • インクが濃いのに、にじみにくい
  • 文字がはっきり見えて、試験官にもやさしい


ただし、書くべき内容が頭に浮かんでくるかはあなたの努力次第。

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電卓

要件
  • 電源内蔵式で音の発しないもの
  • 数値を表示する部分がおおむね水平であること(数字の表示窓が極端に横に倒れるものは使用不可)
  • 演算機能のみを有するもの(紙に記録する機能・計算過程をさかのぼって確認できる機能 ※・プログラムの入力機能等を有するものは使用不可)

計算結果のみを照合するアンサーチェック機能は無問題

SHARP】派か【CASIO】派かの電卓論争があるが、私は【SHARP】派。

私が、税理士試験で愛用していた電卓は【SHARP】EL-VN82です。
SHARP】EL-VN82の魅力はこちら。

  • 押し心地が快適
  • 文字が大きく見やすい
  • チルト機能で光の反射の影響なし

ザ・快適な電卓です。

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税理士試験の時期別勉強方法

これから約11ヵ月間の勉強が始まります。

税理士試験の勉強は、大きく3つの期間に分かれています。

税理士試験の勉強スケジュール
  • 9~12月
    基礎期
  • 1~4月
    応用期
  • 5~7月
    直前期
  • 8月
    税理士試験

【基礎期】→【応用期】→【直前期】を経て、税理士試験の本番に臨みます。
この期間に全力で勉強して、税理士試験合格を目指してください。
税理士試験に合格するための勉強で大切なことが2つあります。

税理士試験に合格するための2つのポイント

  • 毎日勉強する
  • 書いて勉強しない

毎日勉強する

スキマ時間を活用して、たくさん勉強してください。
1分でも時間を見つけて、勉強ができれば少しずつ実力が身に付いていき、未来のあなたを合格レベルに導きます。
最初はつらいですが、理解度が深まったり成績が向上したりすることで勉強が楽しくなってきます。
勉強が楽しくなると好循環となり、さらに成績が向上したり、安定した成績になったりといいことばかりです。

書いて勉強しない

税理士試験は、たくさんの勉強時間を確保し、かつ効率的に学習する必要があります。
何度も問題を反復することで実力が身につきます。
書いて勉強してしまうと、どうしても反復の回数が少なくなってしまいます。

反復の回数を増やすためにも【書いて勉強しない】方法を確立して、勉強してください。

  • 計算問題は、電卓を叩くだけで解く
  • 理論暗記は、暗唱や音読タイピングなど自分に合った方法で覚えていく

相反することをお伝えしますが、【書く】練習も必要です。
税理士試験は記述式の国家試験なので、書いて解答を作成します。
書かずに勉強をしながら、書いて解答を作成する練習もしなければならないので、いい塩梅で行ってください。

時期にもよりますが、私は【書かない】7割・【書く】3割くらいで勉強していました。
厳密にこの割合にする必要はないので、たくさん反復することを意識して勉強してもらえたら大丈夫です。

税理士試験受験生は、腱鞘炎になる方が多発する難関国家試験です。
くれぐれも書きすぎて腱鞘炎になりませんようにご注意ください。

基礎期(9~12月)

基礎期というかんたんそうな名前ですが、とても重要な論点を勉強します。
重要な論点は、相対評価の税理士試験においては間違うことができない問題ということです。
勉強し始めで勉強に慣れていないので、何度も何度も何度も反復をして、基礎かつ最重要の論点を確実に解答できるようになることを目標に勉強に取り組んでください。

理論

理論暗記は、最初がつらいです。
必死になって覚えてもすぐに忘れるので、自分に絶望します。
しかし、安心してください、みんな同じですよ。

覚えては忘れるを繰り返すことで少しずつ記憶が定着していき、忘れるまでの期間が伸びていきます。(エビングハウスの忘却曲線)
毎日理論暗記に取り組めるようにがんばりましょう。

新しい理論を毎回の講義で学ぶので、講義で学んだ理論を覚えていきましょう。
理論を覚えるおすすめの方法は、以下の2つをおすすめします。

  • 音読
  • 聞く【ボイスレコーダー×理論CD】

両方を組み合わせることで多くの感覚を使うことができるため、より暗記が捗ります。

逆に、絶対やってはいけない暗記方法はこちら。

書いて覚える

書いて覚えようとすると時間がいくらあっても足りず、非効率的な勉強方法なので、【書いて覚える】ダメ。ゼッタイ。
また、税理士受験生の多くを悩ませる腱鞘炎の原因にもなるので、書いて覚えることはやめてください。

理論は、以下の要素で構成されています。

文中の区切りや句読点などの短い文章から、段落、柱、そして理論1題と少しずつ覚えていきましょう。
紙やポストカードで理論を隠しながら、暗記を進めていき、覚えきれていないところは繰り返します。
最初は、1ページ覚えるのに1~2時間かかります。
個人差もあるので、2時間以上かかってしまう方もいらっしゃいます。

次の日、いや、数分後には覚えた理論が記憶から消え去っていますが、気にしてはいけません。
何度も暗記することで記憶に定着していきます。

そして、理論を書く練習をするときのポイントがあります。

理論は小さい文字で書く

目安としては、解答用紙の1行の半分くらい(2分の1)の文字の大きさがおすすめです。

小さい文字で書くことで、文字を書く時間を減らすことができます。
時間との勝負である税理士試験では、文字の小ささも合格のためには必要になってきます。

計算

講義をしっかりと受講し、勉強の習慣をつけましょう。
テキストを読んで内容を把握して、ミニテストや問題集を何度も解いて計算問題に慣れていきましょう。
電卓を叩くだけでいいですし、解答を見ながら計算問題を解いても大丈夫です。

間違った問題や理解ができていない問題を重点的に反復していきましょう。

応用期(1~4月)

年末年始は、絶好の勉強期間です。
ほかの人は年末年始にゆっくりしていますが、税理士試験の受験生はもともと他の人とは別の道を歩んでいます。
勉強できるときは、問答無用で勉強しましょう。

1月からは応用期が始まります。
応用期では、基礎的な論点に加えて応用論点を学習し、演習のレベルが上がってきます。
はやめに基礎をしっかり固めて演習をこなしていきましょう。

また、この時期は税理士事務所・税理士法人勤務の受験生は、繁忙期に突入します。
勉強時間が減ってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、割り切ってスキマ時間に勉強しましょう。

理論

徐々に理論暗記が習慣化できるようになってきているでしょう。
理論を覚えてから忘れるまでの期間も少しずつ伸びていきます。

各専門学校から理論の重要度を教えてもらえるので、学習した理論と重要度が高い理論を優先的に覚えていきましょう。
やり方は基礎期と変わりません。
スキマ時間を大いに活用して音読や暗唱で理論暗記を進めていきましょう。

インプットも大切ですが、徐々にアウトプットの比重を増やして理論の問題を解いてください。
解答を書く練習も大切ですが、書いて問題を解くと時間がかかりすぎますし、腱鞘炎になりかねません。
アウトプットの勉強でも暗唱やタイピングなどの書かない方法を駆使してください。

計算

アウトプットの教材に積極的に挑戦してください。
問題集や演習問題を何度も反復し、知識・理解が追い付いていない論点は、基礎期に配られたテキストや問題集で実力の基礎を築き上げていきましょう。

常にアウトプットの比重を多くすることを意識しながら、スキマ時間を大いに活用して、少しずつでも毎日勉強を続けましょう。
毎日の積み重ねが、あなたの成績を向上させるのです。

直前期(5~7月)

5月にはGWがありますので、勉強に励みましょう。
5月は、3月決算法人の確定申告時期なので税理士事務所・税理士法人勤務の受験生は、忙しい中での勉強になります。
8月の税理士試験が近づいていますので、毎日勉強ができるように踏ん張ってください。

答練や公開模試などの本番レベルの問題を解く機会が増えます。
何度も何度も反復して合格レベルに達するように努力を継続してください。

理論

理論は、毎年4月の税制改正に伴い理論が増えたり、文章が変わったりします。
非常に困ります。
仕方なく新しい理論も覚えていきましょう。

この時期になれば、覚えている理論も増えてきて、覚えた理論を忘れたとしても再び覚えることが楽になってきます。
理論のボリュームによりますが、1日~1週間程度で全理論を暗唱・音読できるようにしていきましょう。

答練や過去問を解くことになるので、難易度は最高潮になります。
解答の仕方や時間配分を自分の中で確立し、事例問題などの応用問題にも対応できるように答練や過去問は何度も反復してください。

計算

基礎がしっかりと固まっている方は、答練を解き続けます。
毎回解答を書く必要はありません。
電卓を叩いて解くことで反復回数を増やしましょう。

疲れたときは、問題集を解いたり、基礎期のミニテストや応用期の演習で箸休めをしたりと気分転換をしながらも勉強を続けましょう。

そして、税理士試験に向けて、120分間の時間配分や問題を解く順番を自分の中で確立し、問題の取捨選択の練習もしておきましょう。
試験本番で緊張しないためにも日々の勉強では、本番を想定してください。
具体的には、答練を解くときは音楽を聴いたり、耳栓をしたりしないでください。
本番では音楽を聴けませんし、耳全で音を遮断することもできません。

まとめ

税理士試験の心構え10箇条

  1. 税理士試験は長期戦です
  2. 【継続は力なり】最後まであきらめない方が合格をつかみ取ります
  3. 勉強時間をたくさん確保しましょう
  4. 勉強の成績は成長曲線を描きます【習慣の複利】
  5. インプットよりアウトプットを重視してください
  6. 理論暗記は【覚えては忘れる】を繰り返す
  7. 何度も何度も何度も反復
  8. ほかの人が正解する問題は確実に正解しましょう
  9. まわりの方の協力が必要です
  10. 体調管理は大切です

税理士試験に挑戦し、合格するまでの道のりは生半可なものではありません。
覚悟が必要です。

しかし、税理士試験に合格することができれば、あなたの人生の選択肢は無限大です。
青天井に稼ぐもよし、ほどほどに稼いで自分の趣味や家族との時間を大切にするのもよし。
税理士の資格さえあれば、途中で方向転換することも可能です。

ぜひ税理士試験に合格して、あなたの人生をより豊かなものにしてください。
心穏やかに暮らせますよ。

サクラサケ。